年会頭 椛島 健治

京都大学大学院医学研究科皮膚科学

 この度、第33回日本Cell Death学会学術集会を開催させていただきます。私自身、中野裕康先生と皮膚の分化、田中先生と免疫細胞の細胞死、高橋良輔先生と細胞死の関わる病態形成などの接点を介して、本学会に参加させていただき、その後も多くの事を学ばせていただきました。

 今回のテーマは「恒常性と疾患をつなぐ細胞死」とさせていただきました。細胞死は、生体の恒常性維持とその破綻による病気に役割を果たします。私の専門の皮膚科領域では、細胞死は、皮膚の恒常性を維持する表皮角化細胞の最終分化、生命に関わる重症薬疹、血管炎、好中球性皮膚疾患など、様々な病態形成に関与しています。

 今回の学術大会では、皮膚科領域に限らず、細胞死の視点から様々な生体の恒常性維持と病気の仕組みに迫ることができたらと考えております。

 本学術集会が、皆様が楽しくサイエンスについてお話し、交流する機会となるように、川上聡経事務局長とともに準備させていただきます。学会に参加してよかったと思えるように、精一杯尽力したいと思っておりますので、京都まで是非ご参加くださいます様、よろしくお願いいたします。