エッセイ
No.7 ヒラメキの瞬間
藤田 恭之 京都大学医学研究科 アイデアが閃く瞬間。いつ、どのような状況で、アイデアが降臨するのか、それは誰にも分からない。アイデアの多くは生まれた瞬間は脆く、ほとんどの場合塵芥と化す。でも閃いたアイデアが実を結び、新た […]
No.6 七転八起のスクランブラーゼ同定
鈴木 淳 京都大学高等研究院 物質‐細胞統合システム拠点(iCeMS)・生命科学研究科 40 代前半の私は自称、若手研究者である。若手研究者であるから自分のこれまでの研究を振り返る時期でもない。しかし、コロナ禍の中、学 […]
No.5 Fas を見いだした頃
米原 伸 京都大学薬学研究科 1.はじめに 細胞死は、プログラム細胞死の概念によってサイエンスの対象となった。個体発生時に決まった細胞が死んでいく現象や遺伝子の機能で規定された細胞死が認められることにより、細 […]
No.4 ロンドン留学時代の思い出 - Martin Raff 研での 3 年間 -
石崎 泰樹 群馬大学大学院医学系研究科 【留学まで】 医学科の学生時代から精神医学、神経科学に興味を持ち、東大脳研生化学の黒川正則教授が元精神科医であることから、1981年大学院は脳研生化学に入り黒川教授のもと、神経系 […]
No.3 プログラムされた細胞死の研究の黎明期
刀祢 重信 東京電機大学理工学部生命科学系 最近、研究室の卒研生に「細胞には自分が死ぬための遺伝子が備わっていて・・・」などと話していると、そんなこと当然知ってますみたいな顔をされてしまいました。細胞が死ぬ研究をしてい […]
No.2 Caspase と細胞死が繋がった1990 年代
三浦 正幸 東京大学薬学部遺伝学教室 【細胞死研究以前】 私は東京都立大学の卒業研究から修士まで自分勝手にシダ植物胞子の発芽(仮根と原糸体細胞の分化)時の遺伝発現変化を追っていました。この胞子発芽はフィトクロム依存で発芽 […]
No.1 論文の面白さと研究者の理想の育成方法とは
中野 裕康 東邦⼤学医学部⽣化学講座 1) はじめに そう⾔えば学⽣時代から順天堂⼤学の助教として働きだした頃まで、引退したら晴耕⾬読の⽣活をして⼩説を書くのが夢だと周囲の⼈たちに時々⾔っていたような気がする。そんな発⾔ […]