日本アポトーシス研究会では、2008年夏には第17回目の学術集会(年会)が開催されるに至りました。この間の学問の発展により、アポトーシスのメカニズムが明確になると同時に細胞死の様式が多様であることがわかり、ますます細胞死制御に関する基礎研究の重要性が認識されるようになりました。同時に、細胞死制御をターゲットとする医療が現実的なものとして認識されるようになり、癌、自己免疫疾患、エイズ、アルツハイマー病などの社会的に大きな問題となっている重篤な疾患に対する治療薬、治療法の開発に新たな道を拓くものと強く期待されるようになりました。

 そして、アポトーシスにとどまらず、細胞死制御研究をもっと広汎な研究者の力を結集することにより、学術研究とその応用の発展に寄与する必要性が広く認識されるようになりました。また、2008年12月より、新しい法人法が施行され、学会の法人格が取得されやすくなりました。そこで、この機に、広範囲な細胞死制御に関連する学会を「一般社団法人」として設立することが学会設立準備会有志で認識され、定款案をまとめるに至りました。

 皆様には、新しい「一般社団法人日本Cell Death学会」の設立と今後の発展に寄与していただきたいとお願い申し上げます。


平成21年3月吉日

「日本Cell Death学会」設立準備会有志(あいうえお順)

足立壮一(京都大)、一條秀憲(東京大)、太田成男(日本医科大)、小路武彦(長崎大)、鈴木治彦(名古屋大)、
田沼靖一(東京理科大)刀祢重信(川崎医大)、中嶋啓雄(京都府立医大)、早川あけみ(山口東京理科大)

一般社団法人については、下記を参照してください。
http://www.moj.go.jp/MINJI/minji153.html